ほっしーの技術ネタ備忘録

技術ネタの備忘録です。基本的に私が忘れないためのものです。他の人の役にも立つといいなぁ。

ModelSim の環境構築

友人のリクエストにお答えして、ModelSim での開発環境を
立ち上げるところまでを簡単にまとめておきます。

ModelSim のインストール

まずは ModelSim のインストーラを拾ってきます。
ALTERA 社の QuartusII や、Xilinx 社の ISE の無料版をインストールすれば、
ModelSim の無料版も付いてきます。


Windows へのインストールなら、インストーラに従うだけです。

各種ファイルを用意する

シミュレーションのために以下のファイルを用意します。

  • .f ファイル
  • .do ファイル
.f ファイル

シミュレーションの前にコンパイルするファイルの一覧を書きます。
以下はサンプルです。

-nologo
+incdir+./common
+incdir+./tb/common
./rtl/hoge.v
./rtl/fuga.v
./tb/tb_hoge.v
./tb/tb_fuga.v
.do ファイル

シミュレーション時に自動実行するコマンドを並べます。
ModelSim の transcript ウィンドウで実行できるコマンドなら何でも書けます。

view wave;
add wave *;
run 0.2ms;

シミュレーションの実行

まずはコンパイルした回路の置き場、ライブラリディレクトリを作ります。
これは最初に一回作るだけでOKです。

C:\> vlib work

次に RTL をコンパイルしてライブラリに追加します。

C:\> vlog -f project.f

最後にシミュレーションを実行します。

C:\> vsim -quiet -do project.do work.tb_hoge
バッチファイルで自動化

シミュレーションのバッチファイルです。
こうやって自動化すると楽です。

@echo off

rem ===== work ライブラリ生成 =====

if not exist work vlib work

rem ===== コンパイル =====

vlog -f project.f
if errorlevel 1 goto end

rem ===== シミュレーション

vsim -quiet -do project.do work.tb_hoge

:end